【テレビ】『タイガーマスク』が残していった“ふたつの結末”
1: :2015/10/30(金) 09:34:58.87 ID:
タイガーマスクの正体――実在する初代タイガーマスクの正体はもちろん佐山サトル――が伊達直人だということは、ある世代(とその上の世代)の日本人にとっては常識かもしれない。
タイガーマスクというプロレスラーはもちろん架空の人物で、マスクをかぶって素性を隠しているその架空の人物の中身であるところのもうひとりの架空の人物が伊達直人である。
1960代の終わりから70年代前半にかけて大ブームを起こした“スポーツ根性モノ”のカテゴリーとしては『巨人の星』と『あしたのジョー』があまりにも有名だが、
『巨人の星』は星飛雄馬、『あしたのジョー』は矢吹丈という人格形成途上――と思われる――の、傷つきやすいアスリートがそれぞれ主人公であったのに対し、
『タイガーマスク』はタイガーマスクと伊達直人というふたつのアイデンティティーを巧みに使い分ける、
ある意味、ひじょうにスマートな20代(?)の青年が主人公だった。
3作品とも梶原一騎原作の長編劇画で、いずれも『少年マガジン』(講談社)に連載された原作と並行してテレビでアニメーション版が製作された。
『巨人の星』と『あしたのジョー』のアニメ版の内容は原作に忠実だったが、アニメ版の『タイガーマスク』には原作とは異なるストーリー、
原作にはなかったエピソードが随所に散りばめられていた。
原作の『タイガーマスク』は1968年(昭和43年)1月から1971年(昭和46年)9月まで月刊誌『ぼくら』、隔週誌『ぼくらマガジン』、週刊『少年マガジン』(講談社)に連載され、
東映動画制作のアニメ版『タイガーマスク』は1969年(昭和44年)10月から71年9月まで日本テレビ系で放映され、全105話が制作された。
原作とアニメ版は、ふたとおりのまったく異なる結末を読者(視聴者)に突きつけていた。
原作では伊達直人が伊達直人の姿で交通事故で死んでしまうが、アニメ版の最終回では、
試合中にマスクを破かれ素顔にされてしまったタイガーマスクが“黄色い悪魔”の本性をむき出しにして闘いつづけ、対戦相手を傷つけてしまう。
そして、すべてが終わったあと、羽田空港から飛行機に乗っていずこへと去っていく。
原作ではタイガーマスクの最後の対戦相手はNWA世界ヘビー級王者ドリー・ファンクJrで、アニメでは“虎の穴”の首領、タイガー・ザ・グレートとの闘いがクライマックスになっていた。
原作には伊達直人の友人やよき理解者などはほとんど登場しないけれど、アニメ版では大門大吾(ミスター不動)、
ケン高岡(イエローデビル)という“虎の穴”の先輩、後輩がいつもタイガーマスクを温かく見守っていた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151030-00970699-sspa-soci
週刊SPA! 10月30日(金)9時21分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151030-00970699-sspa-soci.view-000
【アニメ】タイガーマスク OP
タイガーマスク(EDみなしごのバラード)
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タイガーマスクというプロレスラーはもちろん架空の人物で、マスクをかぶって素性を隠しているその架空の人物の中身であるところのもうひとりの架空の人物が伊達直人である。
1960代の終わりから70年代前半にかけて大ブームを起こした“スポーツ根性モノ”のカテゴリーとしては『巨人の星』と『あしたのジョー』があまりにも有名だが、
『巨人の星』は星飛雄馬、『あしたのジョー』は矢吹丈という人格形成途上――と思われる――の、傷つきやすいアスリートがそれぞれ主人公であったのに対し、
『タイガーマスク』はタイガーマスクと伊達直人というふたつのアイデンティティーを巧みに使い分ける、
ある意味、ひじょうにスマートな20代(?)の青年が主人公だった。
3作品とも梶原一騎原作の長編劇画で、いずれも『少年マガジン』(講談社)に連載された原作と並行してテレビでアニメーション版が製作された。
『巨人の星』と『あしたのジョー』のアニメ版の内容は原作に忠実だったが、アニメ版の『タイガーマスク』には原作とは異なるストーリー、
原作にはなかったエピソードが随所に散りばめられていた。
原作の『タイガーマスク』は1968年(昭和43年)1月から1971年(昭和46年)9月まで月刊誌『ぼくら』、隔週誌『ぼくらマガジン』、週刊『少年マガジン』(講談社)に連載され、
東映動画制作のアニメ版『タイガーマスク』は1969年(昭和44年)10月から71年9月まで日本テレビ系で放映され、全105話が制作された。
原作とアニメ版は、ふたとおりのまったく異なる結末を読者(視聴者)に突きつけていた。
原作では伊達直人が伊達直人の姿で交通事故で死んでしまうが、アニメ版の最終回では、
試合中にマスクを破かれ素顔にされてしまったタイガーマスクが“黄色い悪魔”の本性をむき出しにして闘いつづけ、対戦相手を傷つけてしまう。
そして、すべてが終わったあと、羽田空港から飛行機に乗っていずこへと去っていく。
原作ではタイガーマスクの最後の対戦相手はNWA世界ヘビー級王者ドリー・ファンクJrで、アニメでは“虎の穴”の首領、タイガー・ザ・グレートとの闘いがクライマックスになっていた。
原作には伊達直人の友人やよき理解者などはほとんど登場しないけれど、アニメ版では大門大吾(ミスター不動)、
ケン高岡(イエローデビル)という“虎の穴”の先輩、後輩がいつもタイガーマスクを温かく見守っていた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151030-00970699-sspa-soci
週刊SPA! 10月30日(金)9時21分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151030-00970699-sspa-soci.view-000
【アニメ】タイガーマスク OP
タイガーマスク(EDみなしごのバラード)